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2010/8/16(月)西安PJ 19日目

8月16日、エネルギーに関するイベントはないが
本プロジェクトの解散日ということでレポートをアップしたいと思う。
14日はアンケート翻訳やデータ回収準備を行った。
15日は最終日ということでフェアウェルパーティーの準備及び開催を行った。
7月29日から8月15日の18日間を共にした仲間とビールを飲みながらスピーチを行った。
そして本プロジェクトのリーダーを務めてくれたYanへプレゼントを渡した。
Sophiaが作成した旅行中の写真やビデオを編集したメモリアルビデオを鑑賞し感動もひとしおである。
16日は高田、安井の順にホテルを後にし空港へ向かった。平野さん、吉田さんおよび三上は
17日および18日に北京発の飛行機に乗るため、電車に13時間揺られ上海から北京へ移動した。

北京から成田へ、そこでわれわれの旅は終わりを告げる。

SUS+やg-enesis関係者の皆様、応援やコメントなどありがとうございました。
中国側の学生の皆様へ、多分このページは見ないだろうけどww
しばらく会えないのがさびしいです。

今後報告書まとめなどで忙しくなります。10月にある報告会へ向けてもうひと踏ん張りしたいと思います。
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2010/8/15(月)西安PJ 18日目

8月14日、上海の気温は39℃を記録した。
日本のように湿度が高く、日本よりも気温が高い。
体感温度は40℃越えである。北京在住の学生もうだるような
暑さの中、Shanghai Wind-Power Museumをたずねました。
上海の洋山港の風力発電についての展示がありました。
石炭・石油などの火力発電が20世紀までの
社会を支えていたが、今後は気候変動や持続可能な発展に向けて
太陽エネルギー発電や地熱発電、風力発電が必要である。
石炭は220年で、石油は40年で枯渇するといわれる今、
風力発電の重要性は増している。
風には、山風・海風・季節風などいくつかの種類があり、
これらを利用しようと人類は古来より試みてきた。
風力による製綿機は中国でBC2Cに発明された。
ヨーロッパでは同様の製綿機はAD18Cに発明された。
IMG_2492.jpg


人力車や馬車などに帆をはり、帆船のような車もあったという。

洋上風力発電も実現されており、洋山港にファームが存在する。
風の有効利用のために、風車の間隔は横方向に羽根の長さの4倍~6倍に
前後方向に6~8倍に取られている。
IMG_2500.jpg

人口竜巻による風力発電もアメリカで実現が進められている。
地上から延びる円柱内に竜巻を生成し、風車を回すというものである。
円柱内の空気の温度差、低温である上空部分と高温である地上部分、を作りだし
竜巻を作るという。
museumを見学後、世界最速の列車、リニアレール(MAGLEV)に乗り市内まで移動。
最高時速は300kmを超えた。
IMG_2508.jpg

我々は、通常の旅行パックやツアーでは不可能な
非常に貴重な体験をしていた。

2010/8/14(月)西安PJ 17日目

皆様こんにちは。昨日(8/13)の報告を本プロジェクト参加者であるg-enesisの高田がお送りします。当日の気温は40℃と、非常に暑い中での旅になりました。此の所上海では晴天が続いているものの、著しく気温が高いために屋外での活動が非常に疲れるものになってきました。それでは活動報告いってみたいと思います。

今日は8:00にホテルのロビーで待ち合わせをして崇明島(chong ming island)にあるQianwei Ecological villageへ行ってきました。崇明島は上海で一番目、中国で三番目に大きい島で、Eco Islandと呼ばれ、省エネルギーな生活が送られている島です。サステナビリティ(持続可能性)の観点からも興味深いといえるでしょう。移動途中、島へ渡る橋の手前には海岸沿いに風力発電設備が並んでいるのが見えました。

IMG_0809.jpg



14日には風力発電所へ訪問する予定となっているので詳しい説明は後日の報告をお楽しみにして下さい。当初、中国側リーダーのYanには一時間で着くと言われましたが、気付けば上海市街の高層ビル群はなくなり、見渡す限り緑だらけの農村地帯へとやってきました。結局到着したのは10:30と、二時間半にも及ぶ長距離移動になってしまいました。目的地であるQianwei Ecological villageはその省エネルギー性や治安の良さから国や自治体から表彰を受けています。
IMG_0825.jpg



Qianwei Villageは1969年に築かれ発展してきました。最近40年間に”環境に優しい村”、”特徴的及びAAA級の景色”、”国家的農園”等様々な認定を受けています。この村は今では美しい景色を持つEco-villageとなっており、村内では人間と環境との結びつきを感じることができます。胡錦涛国家主席など多くの要人がこの村を訪れています。意外にも地方農村でありながら各家庭には近代的な太陽熱発電の設備が据え付けられており、電力を賄っていることが窺い知れました。
IMG_0827.jpg
IMG_0856.jpg



写真の家屋もそうですが、この村には綺麗な家が多く見られました。農村部にしては裕福なのかもしれません。地元の方々や観光客の団体で賑わう村内にあるレストランで昼食を取り、午後からは植物園や村の生活様式を見て廻りました。ここで、ガイドが中国語にしか対応していないトラブルに見舞われながらも、中国側メンバーの通訳に頼りながら見学は進みます。この村ではラベンダーやレモングラス等様々な種類の植物を栽培しており、ここで採れた植物は上海市街に送られて消費されるそうです。この農園には人工的に作られた植物園が併設されており、そこでは排水の浄化が行われていました。
IMG_0837.jpg



また、これらの農園などには地下熱の利用がなされており、省エネルギーに配慮した仕組みが作られていました。その後の村の生活に関する説明では、村の歴史における機械の導入について触れられていました。機織の機械が発明されたのはこの村との事です。実際に布を織っているのを見ることも出来ました。また、用水路には農地に水を送るための脚漕ぎ、手漕ぎの機械が置いてあり、実際に体験してみることに。
IMG_0864.jpg

他にも臼が展示されているなど、この村では昔から広く生活に機械が用いられていたようです。

以上でQianwei Ecological villageでの活動報告を終えます。ホテルに戻った後、日が暮れてからは上海の夜景を見に行きました。そこでは上海高層ビル群の鮮やかなライトアップを見たりしたのですが、これ以上は話が逸れるのでここまでにしたいと思います。この記事を書いている今現在午前3時を廻ったところですが、明日も8時出発と早いので束の間の休息を取りたいと思います。それでは次回のレポートもお楽しみに。

代投稿・編集:須山友貴(M1)

2010/8/13(月)西安PJ 16日目

g-Enesisの吉田です。本日は異常な暑さの上海から、西安交通大学との研究プロジェクトの報告を行ないます。
今回の内容は、昨日(8月12日)訪れた上海万博についての報告になります。エネルギー関連のパビリオンを中心に回りましたが、ここでは国家電網館(State Grid Pavilion)、Broad Pavilion、城市未来館(Pavilion of Future)について詳しく報告したいと思います。他にも石油館等、エネルギー関連のパビリオンはありましたが、数時間の待ち時間に我慢が出来ず、今回は諦めることにしました。ただ、エネルギーは人々の生活を支えるインフラなだけあって、一見関係の無さそうなパビリオンや各国のパビリオンにおいても、関連の展示を見ることが出来ました。15日にもう一度万博を訪れる予定なので、その時にもっと探してみたいと思っています(出来れば石油館に再チャレンジしたいとも考えています)。


1. 国家電網館(State Grid Pavilion)
国家電網館は、国家電網公司という中国最大の電力事業者によって作られたパビリオンです。中では、電気を用いた展示やアミューズメント、開催前から話題になっていた「マジックボックス」を見ることが出来ました。ここでは、中国の超高圧送電網(UHV)計画に関する展示について詳しく報告したいと思います。

中国国内のエネルギー需給構造を見ると、東南の沿岸部でエネルギー消費が多いのに対して、エネルギー供給が多いのは石炭や水力資源が豊富な北西部になります。この地理的な需給のギャップを埋めるために、北西部から東南部に多量のエネルギーを輸送しているという現状があります。そのエネルギー輸送を効率化しようとするのが、UHV計画です。ちなみに、太陽光や風力等の自然エネルギー資源も北西部で豊富なため、今後も北西部から東南部へのエネルギー輸送需要は拡大していくと予想され、この点からもこの計画の重要性が見て取れます。


現在建設を終えたUHVとして、中国を縦断する640kmのものと、横断する1907kmのものが展示・解説されていました(写真参照)。後者は世界最長の送電網と言われており、上海のピーク電力の3分の1の電力輸送(7000MW相当)が可能だということです。また、UHVの使用により、送電ロス及び電線の幅(Corridor Width)を大幅に削減出来たということが強調されていました。送電ロスについては、前者が従来の4分の1、後者が5分の2にまで削減することに成功したようです。将来的には更に縦横一つずつUHVを追加し、"two vertical and two horizontal UHV grid"を実現するという目標が掲げられていました。

ちなみに、帰ってから調べてみたところ、本パビリオンではスマートメーターの実機が展示されていたようです。残念ながら見落としてしまったようです。。。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100501/182328/?ST=green_device


写真1:国家電網館外観
国家電網館外観

写真2:UHV計画に関する展示
UHV計画に関する展示


2. Broad Pavilion
Broad Pavilionでは、省エネ建築関係の展示が行われていました。館内に雪で覆われた低温の個室があり、その回りに断熱性能の異なる窓や壁が設置されており、窓や壁の性能がどれくらい断熱効果に違いをもたらすか肌で体感出来る仕組みになっていました。マッキンゼーが発表したコストカーブ等で広く知られるようになりましたが、ビルの断熱は最も投資効率の高い(http://www.epa.gov/oar/caaac/coaltech/2007_05_mckinsey.pdf、P.38の図を参照)エネルギー問題対策であることが知られています。このパビリオンでも、"The building industry unnecessarily create 80% of our energy waste. "With simple measures we can eliminate this waste."ということが大きく書かれており、その重要性が強調されていました。

具体的に、単層、二重、三重の窓が展示されていましたが、単層のものを基準として二重窓は80%、三重窓は91%の省エネを実現することが出来るそうです。触れてみた印象でも明らかに温度が異なり、単層の窓と複層の窓の断熱効果の違いを実感する事ができました。また、壁についても、断熱材の含まれていないものを基準として、断熱材が10cmのものは86%、30cmのものは96%の省エネを実現出来るとのことです。他にも地上付近から冷たい空気を取り込むnatural ventilationのシステム等も展示されていました。

建築関連の省エネは、建築物の買い替えサイクルが長いこともあり、技術の導入がなかなか進まない分野でもあります。今後は、これらの投資効果の高い技術の導入をいかにして拡大させていくかということが重要な課題になると感じられました(既に課題として議論されていることではありますが・・・)。


写真3:Broad_Pavilion外観
Broad Pavilion外観


3. Pavilion of Future
巨大な温度計が特徴的なこのパビリオンは、地元の企業が中心となって技術を持ち寄り、都市の未来を描いたものです。未来都市に向けてのビジョンを描いた展示がほとんどでしたが、当然そこではSustainability(持続可能性)やエネルギー問題も重要テーマとして取り上げられていました。特に印象的だったのは巨大スクリーンに映されるアニメで、未来の理想的な都市の姿が様々なテーマ(エコ、エネルギー、水等)において描かれていました。このパビリオンで特に象徴的でしたが、今回の万博では巨大スクリーンや巨大展示物を用いた壮大な展示が多かったような印象を受けます。これも広大な土地を持つ中国らしさの表れだと思うので、15日にもその点を楽しみに見て回りたいと思いました。

写真4:城市未来館外観
城市未来館外観


写真5:巨大書籍の展示
巨大書籍の展示



写真6:理想的な未来都市を映すスクリーン
理想的な未来都市を映すスクリーン


<参考>
State Grid Pavilion: http://www.magicbox2010.com/
http://jp.expo2010.cn/c/jp_qy_tpl_101.htm
Broad Pavilion: http://en.expo2010.cn/c/en_qy_tpl_111.htm
Pavilion of Future: http://en.expo2010.cn/c/en_qy_tpl_277.htm

代投稿・編集:須山友貴(M1)

2010/8/12(月)西安PJ 15日目

皆さんこんばんは。
g-enesisメンバーで本プロジェクト参加者の平野です。
しばらく更新が滞ってしまい、申し訳ありません。


最初に、7日から本日までの模様を簡単に振り返らせて頂きます。
7日は各学生による研究のレクチャーと交流会(東大からは午後に三上が発表する予定でしたが、
パスポート紛失の騒動がありインターナショナルチームによる大捜索活動に変更されました!!結局、事なきを得ましたが・・・)、8日は西安から陸路で遠く離れた党家村という古い村に行き伝統家屋の調査・測量と自然冷暖房のシミュレーションについての議論、9日は韓城という街に移動して前日に得たデータの解析と孔子の寺/司馬遷の墓の観光、10日は韓城から西安に戻って環境意識についての議論や秦の始皇帝稜と兵馬俑の観光,11日は西安から上海に移動してホテル探し(当初泊る予定のホテルに泊れないというトラブル+万博の影響で殆ど全てのホテルで予約が満室という状況でしたが,お互いの力を合わせて何とか市内中心部のホテルを取ることに成功しました)そして本日12日はエネルギー関係の展示を見に上海万博へ、というスケジュールでした。


本記事では、8日の党家村での調査の模様を報告します!


**************


8日の朝8時、我々は西安交通大近くのホテルロビーに集合し出発しました。まずは地元のバスに乗り20分、西安市内の高速バスターミナルに到着です。西安市内は空港以外全く英語の通じる場所が無く、地元の学生に行き先の発音を教えてもらって切符を購入します。


ここからは、ひたすら一本道の高速道路です。安井は出発前にバス内に表れた売り子から地元の芸能雑誌を購入。
中国では占いが好きな人が多くいるようで関連記事を発見、「目の形」「星占い」「血液型」「水の結晶構造」(この占いによって中国で有名になった日本人がいるようです。)といった様々な占いについてのトークに花が咲きます。


僕の隣の席には中国側の企画リーダーであるYan。日中の国内政治で起きている問題、日中の歴史観、中韓の文化的摩擦、日本の漢文教育、農業政策、量子力学、日本のアニメやドラマ・・・全く話題は尽きません。


高速バスで揺られる事約4時間、韓城という街に到着しました。さらにそこから地元のタクシーに乗り20分、目的地である党家村に到着です。


党家村は長い歴史を誇る古くも美しい村で,最も古いものでは明朝の頃からの伝統家屋がひしめきあっています。


この村は700年ほど前に都から移り住んできた党氏の一家が少しずつ大きくなって出来たそうで、村の全ての住人が遠い親戚関係にあるそうです。家々は伝統的な建築様式や文化を色濃く残しており、それらは中国で「natural ventilation」すなわち自然の力で暑さ寒さを凌ぐ能力に長けていると注目されているそうです。今回ここを訪れたのは、発展途上国としての中国の現実を見るためだけではなく、これらの家屋の構造についてシミュレーションを行い、伝統家屋の冷暖房効率を高める工夫を確かめる事も狙っています。


中国中央政府の発表した発展計画の中で、この地方は2048年までにdeveloped cityにすると約束されているそうです。ちなみに上海が最初で2018年、北京が次で2020年、最後はチベットで2050年だそうです。同じ国の中で30年分以上の格差が公式に容認・発表されているという事になります。


実際に家々の暮らしを見ると、この街ではテレビ・冷蔵庫などの電気製品は多くの家に普及しています。貧困といっても中国では本当に生命の危険を人々が感じながら暮らすような貧困は殆ど無くなったのだろう、と思いました。とはいえ決して裕福ではなく、子供は昼から家事や仕事を手伝い、小学校を除く教育施設も近くには無さそうです。


さて党家村の住居ですが、古くから続く人々の道徳観や思想、生活様式の跡が色濃く見える素朴な建物です。冷暖房効率の観点からは小さく数の多い窓と分厚い粘土質の壁が特徴で、洞窟のように昼夜を通じ温度が一定近い状態で保てるような構造でありながら局所的に風は入れらるような技術になっているのではないかと推測できます。昼から建物の大きさを入念に測量し、シミュレーション用に使う建物の立体構造(CADファイル)を作成していきます。


夜は党家村で唯一(と思われる)の宿屋に宿泊します。夜はエアコンと7人部屋に一つだけある電灯を除いては殆ど電気を使わ(え)ず、村での暮らしの様子を実感しました。


少なくともテレビが普及しつつあり外からの情報の多い村の環境では、若い人はやはりしばしば村の外へ出て行くことを考えるそうです。人々が暮らしを変えようとし、少なくとも自給自足によって地球に優しい伝統的な暮らし方が変わっていく。よく聞く近代文明と伝統文化の対立の構図かもしれませんが、初めて実感を伴った気がしました。


本日の上海万博など、その他の調査・研究の模様は追って報告します。お楽しみに!

2010/8/6(月)西安PJ 9日目

8/6(Fri.)

こんにちは、g-Enesisの吉田泰輔です。本日は西安より、西安交通大学との共同研究プロジェクトについての報告を致します。今日は朝7時に集合し、Applied Materialという太陽光パネルの製造装置を作っている企業を訪問しました。その後西安交通大学にて、学生セッションを開催し、お互いの大学や研究を共有しました。

1. Applied Material訪問
最初に訪問したのは、半導体製造装置大手のApplied Materialの西安研究所です。Applied Materialは米国の会社ですが、1985年に中国に進出し、2006年に太陽光パネル製造装置の生産事業に参入し、2008年に同分野で世界トップシェアを獲得しました。中国においては、上海に本社があり、マーケティングやファイナンス等経営の中枢を担っています。北京の支社が政府との関係を取り持ち、西安が研究拠点として機能しています。西安は太陽光発電に適した気候で、地価も安く、周辺に多くの著名な大学があることから研究拠点として選ばれたようです。今回は、上海の大学を卒業し、英語がとても流暢な若いシニアマネージャーの方に社内を案内して頂きました。

同社の強みは、太陽光パネル製造装置に生かされる技術力で、世界最大の太陽光パネルを作る能力を持っています。一般的に使われる太陽光パネルは0.72平方メートル(0.6×1.2m)ですが、同社は5.7平方メートル(2.2×2.6m)のパネルを作るための製造装置を作ることが出来ます。太陽光パネルに関しては、サイズが大きいほど製造コスト、設置コストを削減できるため、技術力によって競争力を持つことが出来ています。

会議室でのプレゼンテーションだけではなく研究所の中も案内して頂きましたが、技術が強みの会社だけあって、社内での写真撮影は一切禁止されていました。技術の話が中心でしたが、そこで興味深い話をいくつか伺ったのでそれを紹介したいと思います。それは三つのトレードオフで、まず一つ目は、コンダクターに関するものです。太陽光パネルを見ると、そこにはいくつかのラインが入っていることが分かると思います。これは電気を通す役割を担うコンダクターで、これが大きいほど発電容量は大きくなります。一方で、コンダクターがある部分には太陽光が当たらないため、コンダクターが大きければ大きいほど発電効率は低下してしまうことになります。しかしこのトレードオフに対して同社は解決策を考えだしており、現在は同じ場所に重ねてコンダクターを設置するための研究を進めています。同じ場所に重ねてコンダクターを設置すれば、発電容量を保ったまま、太陽光の当たる面積を大きくすることが可能になります。

二つ目のトレードオフは、シリコンに関するものです。シリコンは太陽光の主要部品で、高いコストがかかる部分です。したがってシリコンを薄くすれば、低コストを実現することが出来ます。しかし、薄くすれば薄くするほど、強度は低下し壊れやすくなってしまいます。三つ目のトレードオフは、太陽光パネルの設置場所に関するものです。皆さんのイメージに反するかも知れませんが、温度が高いところでは太陽光パネルの発電効率は低下します。一方で、太陽光が強ければ、太陽光パネルの発電量は向上します。しかし一般的に、太陽光が強ければ強いほど温度は高くなってしまうため、発電効率と発電量を両立できる最適な設置場所を考えなければなりません。

最後に、太陽光パネルは自然エネルギーであることから、その土地の気候等の条件に大きく制約を受けるそうです。例えば、西安で研究開発され、最適であると考えられる太陽光パネルでも、その他の場所では最適にならないというケースも多々見られるようです。このような細かい技術の話は、来年から化学メーカーで働く自分にとって非常に興味深いもので、勉強になりました。ちなみに、同社研究所の外においてあった太陽光パネルはかなり汚れていましたが、彼らの測定によると、パネルの汚れは発電にほとんど影響を与えないようです。このような面白い話を聞くことが出来るのも、企業を実際に訪問したからであり、今回は非常に貴重な機会だったと思います。


写真1:Applied_Material外観
Applied_Material外観

写真2:Applied_Material正門前での集合写真
Applied_Material正門前での集合写真

2. 新領域創成科学研究科の紹介
新領域創成科学研究科については、本プロジェクトのリーダーである三上が学生に対してプレゼンテーションを行ないました。同研究科が拠点としている柏キャンパス、環境に配慮した作りになっている環境棟、アドミッションについての説明がありました。特に環境棟の換気システムは、北京で訪問した精華大学の建築省エネ研究センターの建物に類似しており、多くの学生の興味を引いていました。また、アドミッションに関する部分で、東京大学の国際化への取り組み(交換留学システム等)について議論になりました。“国際的”というのは、新領域創成科学研究科のコンセプトの一つではありますが、日本語の壁等の要因で、中国の学生にとって入学のハードルはまだまだ高いように感じられました。

写真3:三上によるプレゼンテーション
三上日本代表によるプレゼンテーション


3. 風力発電についての発表
次に、NCGCのNew Energy Research Centerに所属しているZhang Linさんから、風力発電についてのプレゼンテーションがありました。プレゼンテーションの内容は、(1)世界の風力発電の状況(2)中国の風力発電の状況(3)風力発電の技術(4)今後の見通しについてでした。

中国では、政府の補助等もあり2004年前後から風力発電の容量は伸び続け、今後も急速に増加することが予想されています。特に、中国の北東、北西、北の地域(Three noastal Area)は風が強いため、10MW級の風力発電所が今後も多く建設される見通しです。ただ、それらの地域は都市部と距離があるということもあり、電力網の未整備や電力供給の不安定さ等が今後の課題として挙げられていました。彼女が所属しているNCGCでは、主に中国北西部において、風量及び風力発電量の予測やモニタリングに関する研究を行っており、それらの問題の解決に取り組んでいるそうです。


風力発電の技術に関して、これまで風力発電プラントのサイズは拡大し続け、それと同時に発電容量も増加して来ました。最近20年で、プラントのサイズ及び発電容量は約100倍にもなったそうです。現在の世界最大の風力発電プラントはドイツ製で、直径126メートル、発電容量は5MWにもなるそうです。また、風力発電には第1、第2、第3世代のプラントが存在していますが、コスト等の問題もあり、今なお最も良く建設されるのは第1世代のもののようです。今後の風力発電の見通しに関して、金融危機による短期的な影響はむしろ風力発電の普及の後押しになるものの、長期的にはコストの上昇が見込まれそれが普及にも影響しうるという評価がされていました。

4. 中国の建築についての発表
最後に、西安交通大学の学生が、中国の伝統的建築物についてプレゼンテーションをしてくれました。プレゼンテーションでは、紫禁城や恭王府等有名なものから、様々な地域の伝統的なものまで、多くの建築物の写真が登場しました。ただ、中国ではほとんどの伝統的建築物が木で出来ており、戦火によって失われてしまうものも多いようです。

より具体的に、中国の伝統的建築物の特徴として、多くの種類がある屋根、建築物の対称性、階級による差異が挙げられていました。また、宗教や地域によっても、建築物の特徴は大きく異なるようです。北京では多くの伝統的建築物を見てきましたが、それらの特徴をここでレビューしてもらったお陰で、中国の建築物に対する理解が深まりました。例えば、紫禁城は赤色や黄色が多用されていますが、これは富や権力の象徴とされており、高い階級の者しか使用することは出来ません。また、中国では9や5といった数字が大事にされており、建築で多用されています。9は最も大きな数字として、5は真ん中の数字として昔から大切にされているそうです。

写真4:学生セッション後の集合写真
学生セッション後の集合写真

最後にレクリエーションとして、アジア最大の規模を誇る大雁塔音楽噴水ショーを見に行きました。大雁塔は、経典や仏像が保存されている場所で、中国の伝統的建築物として有名です。近くには大きな広場がいくつもあって、そこから大量の水が数十分間音楽に合わせて噴射されます。子供たちが噴水の中に入って遊んでいるのを見て、僕たちも我慢できなくなって広場に飛び出しました。当然全身びしょ濡れになり、皆の電子機器が危機に晒される結果になりました(笑)このイベントは毎日開催されているようで、西安が中国で最も幸福な街だと呼ばれる理由を象徴しているように感じられました。

長くなりましたが、以上が本日の報告になります。明日も朝8時半から予定が入っており、プロジェクトはかなりハードです。が、せっかくの機会なので充実した時間を過ごせるように努力します。明日は朝から卓球を楽しむ予定なので、それを楽しみに今日は寝ることにします。それではまた!

代投稿・編集:須山友貴(M1)

2010/8/5(月)西安PJ 8日目

皆さんこんばんは。g-enesisメンバーの安井です。
自分は本日よりプロジェクトに参加しています。
今朝、北京から電車で西安に来たメンバーと合流しました。
さっそく本日の活動を報告させていただきます。


本日は北京での活動を終えたメンバーが電車にて西安に到着しました。
電車は快適ではなく12時間ほどの長旅でみなくたくたに疲れ果てていました。
ホテルで合流後、しばしの休憩をはさんでメンバー全員で昼食をとりました。
近くのレストランで自己紹介を交えつつ楽しく食事をしました。
そのレストランでは、厨房を見学することができ、皆コック帽をかぶって厨房を見学しました。
レストランの従業員が丁寧に説明をしてくれましたが、当然中国語なため何を言っているのかは全く分かりません。。。
メンバーのShen君が英語で説明をしてくれたところによると、このレストランは衛生面で非常に優れており、その管理をどのように行っているかをメインに説明を行っていました。
このShen君ですが、驚いたことに現在19歳でありながら大学4年生だそうです。
なんと4歳のときに小学校に入学したそうな!!非常に優秀で将来は研究職に就きたいと話してくれました。


さて、昼食の後しばらく昼寝をして夕方から西安交通大学にて生成可能エネルギーに関するプレゼンを聞きました。
ちなみにこちらの大学生はみな昼寝を毎日取るそうで文化の違いに少々驚きました。
プレゼンは西安交通大学の博士課程の学生と修士課程の学生がそれぞれ、
「Application of Hydrogen Energy Technology Based on Metal Hydrogen」
「Introduction to Low-carbon economy and the development of solar photovoltaic energy in Shaaxi province」
という題目で行ってくれました。




まず、最初の「Application of Hydrogen Energy Technology Based on Metal Hydrogen」の内容について以下にまとめます。


ご存じのとおり、太陽光は再生可能エネルギーとして現在注目されており、その研究が盛んに行われています。
しかし、太陽光は日中にしか得ることが出来ません。
一般的に電力消費量は夜間のほうが多いため、そのまま用いるのでは、太陽光を電力需要量の多い夜間に供給することが出来ません。
逆に日中は消費電力が比較的少ないためエネルギー供給量が過剰となります。
そこで日中に得られたエネルギーを蓄積し、夜間のエネルギー需要量が多い時間帯に使用するための技術が研究されています。
この太陽エネルギーの蓄積方法には大きく分けて、
「太陽光で発電を行いその電気を蓄積する方法」
「太陽光の熱をそのまま熱として蓄積する方法」
の2種類があります。
彼の研究は後者の
太陽から得られた熱をどのように蓄積して夜間に使用するかというものでした。


現在研究されている熱を蓄積し、保存しておく方法は主に
「Sensible heat storage method」
「Latent heat storage method」
「Chemical reactive storage method」
の3つの方法があり、彼の研究は3番目の化学反応を使用した方法です。
Metal Hydrogenという金属の水素との化学反応を使用し、熱を蓄積します。


プレゼンの内容はかなり専門的で、正直一回プレゼンを聞いただけでは十分に理解することが出来ませんでしたが、
概要としては、Metal Hydrogenを使用し以下に効率よく熱を蓄積し使用するかというものでした。
このMetal Hydrogenは様々な応用が出来、例えば燃料電池自動車の水素の保管に使用すれば大きく性能を向上することが出来ます。
シュミレーションを行い、金属材料の性能の評価、性能の向上を行っているそうです。


このように発電した電気ではなく、熱をそのまま蓄積する技術については今まであまり聞いたことがなかったため非常に興味深いものでした。


次の「Introduction to Low-carbon economy and the development of solar photovoltaic energy in Shaaxi province」についてですが、
こちらは西安交通大学で現在修士課程の学生Linさんが発表を行ってくれました。


地球温暖化は人類が解決しなければならない急務であり、そのためにはCO2排出量の削減する必要があります。
CO2排出量を削減するためには再生エネルギーの導入が欠かせません。
その中でも特に太陽光発電は、資源の偏りがなく、全世界で導入することが出来ます。
しかし、再生可能エネルギーが化石燃料を使用した発電にとってかわった場合、そこには経済構造のパラダイムシフトが起こると予測されます。
そのため、どのような変化が起こるのかを予測し対応していくことが必要となります。


またShaaxi ProvinceにおけるPVの導入を検討し、
その際に考えられる具体的な長所、欠点として


Strength
1.Abundant resources
2.Complete industrial chain
3.Strong technological base
4.Rich talent pool
5.Regional advantages of PV


Weaknesses
1.Small number of brands
2.Marketing channel is imperfect
3.Industrial cluster effect in not obvious
4.Some aspects of technology lagged behind


を上げていました。
またこれらを考慮して解決のためには何が必要なのかを発表してくれました。


中国やアメリカの学生は、プレゼンの途中においても自分が分からないことを積極的に質問し理解をより深めようとしていました。
向こうの学生は自分で説明できて初めて内容を理解したという認識であり、ただ人の発表を聞き流すのではなく、内容を適宜確認します。
その姿勢は我々も学ぶ必要があると強く感じました。






長くなりましたが、以上が本日のレポートにはります。
それでは!!!


代投稿・編集:須山友貴(M1)

2010/8/4(月)西安PJ 7日目

こんばんは、g-Enesisの吉田です。
本日は、北京から西安に向かう電車の中から今日の活動報告をさせて頂きます。北京から西安までは、約12時間程度の道のりですが、電車は非常に混んでいてあまり快適ではありません。幸いにも僕たちは席を確保して座ることが出来ていますが、中には床で寝ている人も居ます。

さて、北京最終日の本日は、China Beijing Environmental Exchangeと言う企業を訪問し、その後、北京最大の書店に行きました。前者では、担当者の方にCO2関連ビジネスについての説明を受け、質問にも丁寧に答えて頂きました。後者では、中国の地図を探しに行ったのですが、基本的に全て中国語で、英語のものは全て売り切れていました。日本で「地球の歩き方」等のガイドブックを買っていくべきだったと反省しています(日本から来て途中で合流するメンバーにお願いしようと思っています)。

それでは、本日のChina Beijing Environmental Exchange(CBEEX)訪問の詳細を書いていきます。北京の銀行や証券会社が軒を連ねる金融大街(北京のウォールストリートのような場所)を進んでいくと、CBEEXが入っているビルを見つけることが出来ます。ビル内は日本の一般企業のオフィスとあまり変わらない雰囲気で、会議室に入るとパワーポイントによるプレゼンテーションの準備が出来ていました。二名の若い担当者が私達を迎えてくれ、CO2関連ビジネスについてレクチャーをしてくれました。プレゼンテーションの構成は以下のようになっていました。

Part 1: Basis of Carbon Trading Mechanism
Part 2: New Emission Reduction Targets of Countries
Part 3: Clean Development Mechanism
Part 4: VER Market
Part 5: Role of Beijing Environmental Exchange

Beijing Environmental Exchangeは、2008年に設立された新しい証券取引所で、地方政府(北京の政府)が株主になっています。天津と上海にも、同様の取引所があるようです。まだ新しい試みで、リスクも多いビジネス(Registration Risk、Operational Risk、Policy Risk)なので、中央政府では無く地方政府が主体となって試験的に取り組んでいるようです。

取引の状況を見ると、金融危機の際に価格及び出来高は大きく落ち込みましたが、その後は増加傾向にあります。コペンハーゲンのCOP15では法的拘束力のある目標に関する合意はなされませんでしたが、各国は各々の目標を持っています。CDMのクレジット価格は排出権取引等の価格に比べて低い傾向にあるので、今後ヨーロッパの企業を中心に需要は堅調に伸びていく見通しのようです。

僕は個人的に、CCS(Carbon Capture and Storage)やREDD(Reduction Emission from Deforestation and Degradation)を用いたCDMが今後のCER(CDMによって生まれるクレジット)価格に与える影響に興味があったので、関連する質問をしました。その影響については現在研究中のようですが、最大の顧客であるヨーロッパの企業は森林関連のCERを購入しない方針で、影響は限定的になる見通しのようです.

ちなみに、日本の企業で言うと東京証券取引所や三菱(商事?)と関係があるようです。京都大学の植田和弘教授も最近CBEEXを訪問したと仰っていました。日本の企業に関しては、昔に比べてあまり見かけなくなったと仰っていました。しかし、日本は気候変動に対して厳しい目標を掲げているので、今後日本企業による中国でのCDM実施及びCER購入は増加していくものと考えられます。また、日本の中期目標が「1990年比で2020年までに25%削減」と認識されていたのには驚きました。「全ての主要排出国の意欲的な参加」という付帯条件が中国企業によって正しく認識されていないのは、日本にとって大きなリスクになると感じました。


【参考】植田和弘教授が書いた北京環境交易所についての記事のURL
http://eco.nikkeibp.co.jp/em/column/ueta/66/index.shtml


現在は午前7時で、西安行きの電車の中で朝を迎えています。電車の中では、北京の大学生の間で流行っている三国志のカードゲームをしたり、日米中の恋愛習慣について話したり、お互いの言葉を学び合ったりして盛り上がりました。西安についてからは本格的な研究が始まり、忙しくなりそうなので、気合を入れなおして頑張って行きたいと思います。

長くなりましたが、それではまた!


写真1:北京環境交易所
北京環境交易所

写真2:質疑応答の様子
質疑応答の様子


代投稿・編集:須山友貴(M1)

2010/8/3(月)西安PJ 6日目

報告 :三上季範(日本側代表,M1)



SUS+およびg-enesisの皆様
新領域M1の三上です。見事風邪から復活しました!!!
8/3のデイリーレポートを送ります。
乱文駄文ですが、Energy trip in Chinaの面白さが一片でも伝われば、幸いです。


吉田さんと僕は8時前に起床し、約束のバス停広場へ約束通り8時半に到着するも誰もいない。
電話をしてもつながらない。
30分しても誰も来ないため、ホテルへ戻りもろもろの用事を済ませる。
一区切り付き、外に出るとシュー君と出会えた。
彼は集合場所を間違えただけらしい。ちゃんと時間通りに来たと言っている。
一生懸命説明する彼の姿をみると、非常にリラックスできる。いい子だ。シュー君。
なにはともあれ、みなと合流し、本日最初の目的地へ向かう。


11時過ぎに故宮博物館(Fobbiden City)に到着。中にある建築物
堆秀山、太和殿、交秦殿、乾清宮、大石雕、中和殿、太和門、午門
を見学した。午門には日本語の案内板があったのに驚き
その後外へ出、昼食を食べ、天安門広場をみる。
地下鉄にて移動後、次の目的地であるHaCaoさんの住んでいるところへ向かう。



183.jpg
(故宮博物館)

280.jpg
(日本語案内板) 


293.jpg
(天安門広場)


まるでゲーテッドマンション。
そこで、吉田さんが日本のエネルギー政策についてプレゼンを行う。
途中でYanがHaさんにHarvardBusinessSchoolのエネルギークラブはどうなのって聞いた。
みんな自分のことばかりで企業への売り込みということしか考えておらず、Haさん自身は
メーリングリストに登録しただけだといってた。エネルギー問題などは自分でできる範囲
のことから行動する。人に啓もうもする。といったことからやるべきだと。
Haさんはどうも普通のビジネススクールの卒業生とは毛色が違うらしい。通常は卒業して
投資銀行やコンサルティング会社に入るのが主流。
しかし彼女は夫と主に北京に来て語学の勉強をしていると。
あんまりバリバリ仕事してお金を稼ぎたい!という価値観の人ではない。しかし
幸せになりたいと熱く語っていた。その方法はわからないけどそのうちわかるだろうと楽観。
とはいえ、今がすごい楽しく幸せそう。前向きなオーラが出ている。こういう人になりたい。


307.jpg
(ゲーティッドマンション) 


その後、中国石化のカスタマーセンターの党委員会副部長のJiang Wending氏が
自社の説明にやってきた。
中国語で説明されたため、日本語と中国語の分かるシュー君に同時通訳を頼む。
以下その内容
”中国には中国石化と中国石油、そして中国海洋石油の3社が最も大きい。
中国石化は世界ランクで第7位、中国国内では1位
中国石油は世界ランクで第10位、中国国内シェアの60%を握る。
前者は、石油分溜にすぐれ、後者は石油産出量に優れている。
万里の長城を境目に、前者は南に、後者は北が市場である。
1998年にWTOに加入するために国営石油会社を二つに分割
しかしたがいに連合。
北は石油埋蔵量および生産量が潤沢、南は逆
ゆえに協力し合っている。
石油がなくなったときのために、
地熱発電や電気自動車用の充電ステーション設置にも力を入れている。
中国は年間4億トン輸入しなくてはならないが、国内生産で稼げるのは半分のみ。
中国と日本はすでに連合して中東から石油を買い付けている。
10億トンの油田を発見
以前は5500万トン/yearを生産していた油田が、いまでは4500万トン/yearへ減少
3つの会社で石油を買っている。
とはいえ、新しい油田は早々見つからない
ゆえに、海底油田とか従来とは違うエネルギー源が必要
油田を探す技術が中国企業の強み。どの程度の深さに埋まっているかどうか?
現在1桶(中国の計量単位、バレルのことかもしれないが確認が取れず、
価格から察するに0.1バレルのことか?):8~9ドル
1980年代は1桶:10ドルくらい
昔のほうが石油は潤沢にあったのだから、今後石油価格は15ドルくらいになるかもしれない。
石油くみ上げの際、これまでは同じ石油を用いていた。最近は水をいれ圧力を増す方法もとられている。
しかし今後は化学物質を使い、組み上げる
この技術に中国は特化している。
今後はこの技術を海外に提供し、代わりに算出した石油を一部もらうことになるのだろう。
日本は未だに石油製品への加工技術では強い
石油生産および精製については中国のほうが強い
中国は原油1リットルあたり産業利用できる量を増やす努力をしている。
ロシア、北アフリカ、中東、東南アジアが中国への供給源
ライバルたりえる日本企業はコスモ石油や新日石。

313.jpg
(勉強会中)
話が終ったあと我々は家路についた。


2010/8/2(月)西安PJ 5日目

報告 :吉田泰輔(M2)



こんにちは!
今日も北京から吉田が、西安交通大学との共同研究プロジェクトの報告をさせて頂きます。本日は、集合時にYale Business School出身のSophiaと合流し、総勢8名となりました。Sophiaは、ビジネススクールを卒業したばかりで、2011年からUBSで働く予定の女性です。英語、中国語、スペイン語が話せてフランス語も勉強中らしく、卒業までに世界一周旅行をしている途中のようです。ちょうど中国に来ていたところで、本プロジェクトに参加してくれました。

今日の目的地は、留民営(Liu min ying)という「循環型農業」で有名な北京の農村です。留民営は、北京の中心からバスで3時間程度と、かなり遠い場所にあります。大きなビルが集まる北京の中心を離れていくにつれて、徐々に道路の不整備や、建物の瓦礫が目立つようになって来ます。現地は、一見すると日本における普通の農村と同様に見えましたが、市役所の方の話を聞き、村を回るうちに、その特徴的な姿が明らかになって来ました。

通常、中国の農村というと都市との格差や貧困が連想される方が多いと思います。しかし、留民営はそのようなイメージとは異なり、人々は自然の中で豊かな生活を送っているようでした。まず私達は、市役所の会議室で、留民営の歴史と特徴について説明を受けました。留民営も、昔は中国の一般的な農村のように貧しかったようです。しかし1970年前後、ある研究者に提案された循環型農業の仕組みを取り入れて以来、村の様相は大きく変わりました。それまで個々の農家ごとにビジネスを行っていたところを、皆で協力し合うようになります。結果、村の農業、観光ビジネスは多くの収入を生み、現在の豊かな留民営になりました。


写真1:看板
看板

写真2:風景
風景


留民営の特徴として、まず、村民が共同で経営している畜産ビジネス、そして観光ビジネスで多くの収入を得ています。村では20万羽の鶏、5千頭の豚、百頭の牛が飼われており、卵や牛乳、肉が商品として販売されます。畜産は毎年25億円、観光は1億円の収入を生み、村内の公共サービスのために使われたり、村民に分配されています(数字は正確ではないかも知れません・・・)。また、家畜の糞を用いたバイオガスや太陽光発電によって、自給自足かつ循環型のシステムが確立されています。家畜の糞は、他の家畜の餌や畑の肥料として利用されたり、醗酵により家庭用ガスとして利用されています。太陽光発電もいくつか設置されており、エネルギーの自給自足の実現に貢献しています。最後に、留民営には多くのアミューズメント施設があります。プールや動物園、遊戯道具等が多くあり、これが観光客を引き寄せると共に、村民のための福祉としても機能しているようでした。


写真3:バイオガス製造プラント
バイオガス製造プラント


写真4:太陽光発電
太陽光発電


写真5:公園
公園



留民営で話を聞き、村を回っていると、鹿児島県で同様の取り組みをしている村「やねだん」(http://www.yanedan.com/)が思い浮かびました。やねだんは高齢化が進む貧しい村でしたが、村民の協力の結果、村の活性化に成功します。そこでも留民営同様、収入が生まれ村が豊かになり、ボーナスという形で村民に利益が配分されることもありました。やねだんについて学んだ時には、村のまとめ役の方のリーダーシップと、村民の結束力が強く印象に残りましたが、留民営でもおそらく同様のことが起こったのだと推測できます。留民営では、毎年度、大ホールに村民が集まり餃子を一緒に食べるというイベントもあります。

都市の発展の影に農村の貧しさがあるというのは、どの国も同様なのだと思います。しかし、貧しい中でも工夫を凝らして豊かな生活を実現する農村もあります。留民営の市役所の方は、「同様の取り組みは他の村でも可能だと思う」と仰っていました。農村におけるこのような先進的取組みは、国を越えて、私達にとっても参考になるかもしれません。


※記事を読んで留民営に興味を持たれた方は、以下も参照してみて下さい。

環境と経済の調和を目指すエコビレッジの実践 ~「発展観」を問い直す~(鶴見陽子)
http://www.nier.go.jp/hidekim/ESD/EcoVillageJ.pdf

2010/8/1(日)西安PJ 4日目

報告 :吉田泰輔(M2)



こんにちは、西安交通大学との共同研究プロジェクトメンバーの吉田です。
本日も北京から、プロジェクトに関する今日の動きを報告させて頂きます。

今日は日曜だったのでメインの予定は入っていませんでしたが、観光のお誘いを受けたので行ってきました。なお、リーダーの三上君が風邪を引いてダウンしてしまったので、本日は僕一人で行ってきました。SUS+からの海外派遣は、多くの場合ハードスケジュールになり、派遣者が風邪を引いてしまう場合も少なくありません。例えば、COP14への派遣では一名が風邪を引きましたし、MIT Energy Conference 2009への派遣では僕が体調を崩しました。スムーズに新しい環境に適応するためには、相応の準備が必要のようです。

さて、本日は世界遺産にも指定されている天壇公園へ行き、その後天安門広場、王府井を回ってきました。参加者は、僕と西安交通大学の学生二人、そして石油会社で働いている社会人の合計4人でした。西安交通大学の学生のうちの一人は日本語を話すことができ、英語や中国語での会話をサポートしてくれました。英語は日本人、中国人にとって第二言語なので、どうしてもコミュニケーションには難が生じます。メンバーに日本語が話せる学生が居たのは、非常に助かりました。

天壇公園では、明・清時代の王が豊作を祈ったという祈念殿に行き、その他特徴的な建築物を回りました。建築そのものも見事でしたが、「壁を通して遠くの人と会話が出来る円形に作られた壁」や「中心に立って声を出すと音が増幅される円形の建築物(園丘)」等、面白い建築物があったことが印象的でした。また、過去中国では、空は円形をしていると考えられていたようで、空に祈りを捧げることを目的とした天壇公園には円形の建築物が多く見られました。流石世界遺産ということで、イタリアやブラジルを始め、多くの国々から観光客が訪れ賑わっていました。ウェブページもあるので、興味を持ったら是非行ってみてください!http://ja.tiantanpark.com/
(写真は祈念殿とその内部を示しています。)

写真1:祈念殿前で集合写真
祈念殿前で集合写真

写真2:祈念殿内部
祈念殿内部

その次に向かったのは、天安門広場です。すぐ近くに中国の歴史記念館、National Theater、そして国会があります。政治や政策に関心がある自分にとって、この場所は非常に興味深かったです。まず驚いたのは、その広大さでした。北京に着いた時から、建物の大きさと道路の広さには驚いていましたが、天安門広場付近はそれを象徴しているような場所でした。天安門広場には多くの人が集まっており、特に国旗周辺に人だかりが出来ていました。中国人学生に聞くと、その人々は、国旗が下げられるところを見に来ているということでした。天安門広場前の国旗は、朝に上げられ夕方に下げられます(時間は決まっていないようです)。ここの国旗は、戦争から帰って来た軍が下げたものらしく、中国の人たちはその国旗が下がる姿に対して特別な感情を抱くようです。事実、北京のみならず他の地域からも、国旗が下がるところを見に人が集まるようです。

最後に、中国の銀座とも呼ばれる王府井を回ってきました。高いビルが立ち並び、ヒルトン等の高級ホテル、ロールスロイス等の高級車販売店、高級ブランド店がひしめき合っているような場所でした。一方で、ビルの前の路上には見るからに貧しいおばあさんが寝転んでおり、海外の旅行者が心配そうに声をかけているシーンも見られました。東京でも時折見られる光景ではありますが、中国の格差問題の一端を見たようで印象に残りました。ちなみに、北京は、都市と田舎が混在しているような街です。電車やバスに乗って外を眺めていると、新しいビル群が見えたかと思うと、地震でもあったらひとたまりも無いような古い住宅地群が目に入ってきます。色んな階層の人々が同居している街が北京なのでしょう。

晩ご飯は、中国全土から食材が集まっている通りに行きました。そこではまず、酸っぱさと辛さが同居する、じゃがいもで出来た麺を食べました。日本には無い味で美味しかったですが、麺が硬くて食べにくかったです。その後、通りを歩きながら北京のシュウマイなどを食べました。中にはさそりやムカデ、ヒトデ、昆虫等を串揚げにする店もありました。写真を撮ろうとしましたが、買わないと駄目だと言われたので勇気を出して購入してみました。ただ、流石に上記のものを買う勇気は無かったので、犬とすずめの串揚げを購入しました。味は美味しかったですが、慣れないもので、あまり気分は良くなかったです。横に居た中国人の学生は、「猫の方が美味しいのに~」と言っており、流石だと思いました(笑)
後半の写真については、デジカメのメモリが無くなってしまったので中国人学生にカメラを借りました。今はデータが無いので、また後で時間が出来たら載せようと思います。

こう書いていると遊んでばかりのようですが、明日はがっつりエネルギー関連のイベントが入っています。今日は早めに寝て体力を蓄えておこうと思います。それではまた次回をお楽しみに。
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